PowerShell や IronPython などで ネットワーク共有フォルダに置かれている .NET アセンブリを読み込むと、このアセンブリのパスが実行ファイルの起動パスと異なるため、部分信頼での実行となってしまい、ファイルの読み書きなどの多くのコードが実行できない。
参考: MSDN | イントラネット アプリケーションの完全信頼での実行
一旦バイナリファイルをメモリに読み込んでから、アセンブリとしてロードするなどと言う方法もあるが、アセンブリからの相対パスなどが利用できなくなったりと、若干使い勝手が悪くなってしまう。
その回避方法として、Vista 以降限定ながら、アセンブリのフォルダをローカルにシンボリックリンクを貼って、そのシンボリックリンクを経由してアセンブリにアクセスすれば、完全信頼として実行することができる。
例えば、複数の PC で同じスクリプトを実行する様な場合、バージョンアップするときに全部の PC をもれなく更新するなど環境をそろえるが面倒だ。
このようなとき、イントラネットの共有ディレクトリにスクリプト置いて、ローカルからシンボリックリンクを通して実行すれば、更新するときはネットワーク共有のスクリプトを書き換えるだけで済み、コードも完全信頼で実行されるので、なかなか便利になる。
サンプルコード
実際に nasne の共有ディレクトリに、ファイルの読み込みを行えるコードを持ったアセンブリを作成して、読み込んでみよう。