親戚が簡単なお絵かきができる 2-in-1 タブレット PC を欲しがっているということなので、 セールしていた CHUWI UBook を入手してみた。
中華PCを人にオススメするのもどうかとは思ったが、一応 技適もとってる 日本向けのモデルだし、予算と目的がバッチリ一致するので、お絵かき用途ならこれでいいかなと。
10万近くかけて高いノートPC買うほどではものの、そもそもプライベートの PC も持ってないらしいので、基本的人権のメモリ 8GB はある安いの探してたのよね。
買ったマシンのキッティングを行うにあたって、 Windows OS 搭載の一体型液タブとして見てどうだったのかをレビューして見ようと思う。
購入したモデル
今回購入したのは CHUWI UBook と言うモデル。
主なスペックは以下の通り。
機能 | 詳細 |
---|---|
モデル | CHUWI UBook CWI509 |
CPU | Intel Celeron N4100 (Gemini Lake) |
GPU | UHD Graphics 600 |
メモリ | 8GB RAM |
ストレージ | 256 SSD |
画面 | 1920*1080 |
購入した当時は、 Bangood の セール で、 本体とキーボードセットで 29,991円 + ペン 3,500円 ぐらいだった。
送料と配送保証を含めても、 35,000円 行かないくらい。
この値段帯の格安 PC では、 メモリが 4GB だったり、 ストレージが 64GB eMMC だったりと、使うには厳しいスペックのものばかりだ。
そんな中で、 このモデルはメモリもストレージもホビーユースには最低限必要な量が搭載されている。
昨今の情勢から、国際郵便の配達には時間がかかるかなと思ったが、購入から丁度 14日 で手元に届いた。
ちなみにこのモデルは、 製造時期によって対応しているペンが HiPen H3 のものと、 H6 のものの二種類ある。
6月以降の香港在庫分は H6 らしいという情報をもとに、半ば賭けで H6 のほうを追加で買ったが、それで正解のようだった。
開封
箱自体もそこまでチープさはなく、悪くない。
だいぶしっかりと緩衝材で保護されているので、かなり乱暴に配達されていても本体にダメージはなさそうだ。
同梱されている AC アダプターのケーブルは C タイプのものだったが、日本の A タイプの変換プラグが雑に梱包袋に放り込まれているので、充電には支障なし。
本体の仕上げも、値段の割にまずまず。
性能
確かに、 Intel Celeron N4100 は非力だが、絵を描くにはまぁそう不都合はない。格安ながら、メモリが 8GB あるのと、ストレージが (eMMC ではなく) SSD なので、起動処理のもたつきは少なめ。
液タブとしての書き味だが、本体後ろのキックスタンドは見た目よりはしっかりしており、手を置いてキャンパスにペンを走らせる分には問題なさそうだ。
ただ、 ディスプレイの拡大率を 100% にして、 Chrome や Chromium Edge で画像や要素が盛りだくさんのページを表示させたり、スクロールさせたりすると、CPU 利用率が 100% 近くなる程度には CPU が弱い。
ペン
肝心のペンだが、 他で言われているほど「処理能力が低くてペン先の遅れが気になる」と言うことは気にならない。
もちろん Wacom などと比べれば、確かにペン先の追従は悪いのだが、そこまで酷い遅れではなく、許容できる範囲でないかと思う。
筆圧の見地も思ったより繊細で、良い感じに強弱をつけられる。
電池式ではなくて充電式なので、電池のコストがかからないのも良いポイント。
(人によっては、充電が必要な点がデメリットとなるかも知れないが。)
しかし、一つとても気になるポイントというか、明らかに悪い点がある。
それは、ペンを一度画面から離してから近づけたときに、反応するまで時間がかかってしまうクセがある点だ。
(丁度、以下の動画では 「かいじゃりすいぎょ」の「ょ」のあたり)
なるべくペン先を画面から離さないようにすれば、線が途切れることはないのだが、コレがなかなか難しい。
このため、「気持ちよくかけるか?」という点からい言うと、否だ。
ただ、それを補ってあまりあるほど値段が安いので、多少の不都合に目を瞑れるなら、オススメの端末だ。