Redmine + SQLite を Windows で ササっと 0 からインストール する 6つ のステップ

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自分でローカルで動かして プロジェクト管理 したり、開発環境としていろいろ試してみるために、 Windows に Redmine を極力簡単に 0 からインストールする方法を紹介する。

Ruby と DevKit と Redmine を落とす

まずは Ruby が無くては始まらないので、 RubyInstaller つかって Ruby を入れる。
Redmine が使っている Rails を、 gam を使ってインストールするには、 Cコンパイル環境がないといけない。しかし、標準の Windows の環境では残念ながらCコンパイルできない。 このため、 RubyInstaller で公開されている Devkit も入れておく必要ある。 (「はじめてのRuby on Rails3」サポートページ「DevKitの使い方」 のページが詳しい)

RubyInstaller のダウンロードページ (http://rubyinstaller.org/downloads/) を開いて、インストーラか 7z アーカイブをダウンロードし、任意のディレクトリにインストールまたは展開をする。
今回は 7z アーカイブを
C:\ruby-2.1.4\
に展開したとしよう。
141105-0_0

先ほど ダウンロードした Ruby のバージョンにあった DevKit をダウンロードし、 任意のディレクトリに展開する。 exe ファイルだが、単なる自己解凍形式の 7z アーカイブのようだ。
これも、
C:\Ruby-DevKit-mingw64-32-4.7.2\
に展開したとしようか。
141105-0_1

最後に Redmine をダウンロードする。 Redmine のダウンロードページ (http://www.redmine.org/projects/redmine/wiki/Download) に移動し、お好きなバージョンのアーカイブをダウンロード・展開する。
これは、
C:\redmine-2.6.0\
に展開したとしよう。
141105-0_2

コマンドプロンプトの環境設定

以降 Redmine のインストール操作を行うために、環境を整えたコマンドプロンプトを用意する。 操作途中でコマンドプロンプトを閉じてしまった場合は、ここで行った設定をもう一度行ってほしい。

set PATH=C:\ruby-2.1.4\bin;%PATH%

141105-1_0

もし gem でのインストールを行うのにプロキシの設定が必要なのであれば、追加で以下のようにプロキシとポートの設定も行っておく。

set http_proxy=http://proxy.example.com:8080
set https_proxy=http://proxy.example.com:8080

DevKit の Ruby への登録

まずは gem で Cのコンパイルが必要になった際に DevKit が動作するように、 DevKit を Ruby に登録する。

DevKit を展開したフォルダへカレントディレクトリを移動し、

ruby dk.rb init

とコマンドを打ってやる。
141105-2_0

そうすると、 DevKit のフォルダに、 config.yml と言うファイルができるはずだ。
141105-2_1
こいつをテキストエディタで開き、 Ruby の展開先のフォルダを YAML のリストにして指定し、保存する。

---
- C:\ruby-2.1.4

インストーラを使って Ruby をインストールしていた場合は、既に Ruby のインストール先パスが書き込まれているかも知れない。その場合はそのまま変更しないで良い。

コマンドプロンプトにもどり、今度はインストールコマンド実行する。

ruby dk.rb install

141105-2_2
その結果、

[INFO] Updating convenience notice gem override for 'C:/ruby-2.1.4'
[INFO] Installing 'C:/ruby-2.1.4/lib/ruby/site_ruby/devkit.rb'

などと表示されていれば、 DevKit の Ruby への登録は完了だ。

Ruby に Bundler のインストール

これは簡単。 redmine を解凍したフォルダへカレントディレクトリを移動し、

gem install bundler

と打つだけ。
141105-3_0

Redmine のインストール

まずはじめに使用するデータベースの設定を行ってしまう。

config/database.example.yml をコピーして config/database.yml を作成し、以下の様に書き換える。

production:
 adapter: sqlite3
 database: db/redmine.sqlite3

development:
 adapter: sqlite3
 database: db/redmine_development.sqlite3

test:
 adapter: sqlite3
 database: db/redmine_test.sqlite3

 

bundle install --without development test rmagick mysql mysql2 postgresql sqlserver

と実行し、 SQLite に関係するパッケージだけををインストールする。
141105-4_0
rmagick をインストールしないと、ガントチャートのPNG形式でのエクスポート等が行えないが、 Windows で rmagick のインストールを行うのは無理ゲーらしいので、「ササっとインストールする」という趣旨から、躊躇無く省いてしまう。

セッションストアに使用する秘密鍵の生成, データベースのテーブルの作成, データベースのデフォルトデータの設定 を行う。

rake generate_secret_token
rake db:migrate RAILS_ENV=production
rake redmine:load_default_data RAILS_ENV=production

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141105-4_2
デフォルトデータの設定時には、どの言語をデフォルトにするのか聞かれるので、お好みの言語で回答しておく。

実行

Rails を WEBrick で起動させ、 WEBrick の起動が完了したら、 ブラウザで http://localhost:3210/ を開いてみる。
ruby script/rails server webrick -e production -p 3210

補足:

Redmine 3.x 系以降だと、
script/rails no longer exists, please use bin/rails instead.
などと警告が出て実行されないので、 bin/rails を使う。
ruby bin/rails server webrick -e production -p 3210

141105-5_0
141105-5_1

正常にアクセスできれば、完了だ。

リンク先を

cmd.exe /s /k "set "PATH=C:\ruby-2.1.4\bin;%PATH%"&ruby script/rails server webrick -e production -p 3210"

作業フォルダを

C:\redmine-2.6.0

にしたショートカットを作っておけば、ショートカットから簡単に Redmine を起動できるようになる。
141105-5_2

参考

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