Pydroid で オフライン&セルフホスト の Web アプリを動かす

運用時にネットワークにつながっていない Android タブレットで、 自作のアプリケーションを 簡単に 動かすには、どうしたらよいだろうか?

.apk ビルドしてインストールさせる?いやいや、手軽からはほど遠いだろう。

現在のトレンドは PWA で Service Worker を組み合わせてキャッシュさせる方法だろうか。
PWA 配信するには https のホスティングを用意しなくてはならないし、ブラウザのキャッシュ整理したらデータが吹き飛んでしまう。

ここで私は、 Android 上で Python を動かしてセルフホストさせる方法 を提唱したい。

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Flask + jinja でレイアウトの指定 (extends タグ) のテンプレートを ソースコード文字列 で指定する

Python の軽量な Webアプリケーション フレームワーク として有名な Flask。
この Flask を使うと たった一ひとつのソースファイルで簡単に Webアプリケーション を作成できる。

Flask では Jinja2 というテンプレートエンジンを採用している。
通常はテンプレートソースを .html ファイルにテンプレートソースを書き出して ファイル名を指定してそのテンプレートを読み出すのだが、 flask.render_template_string を使えば Python ソースコード上で定義した テンプレート文字列 を使うことができる。

しかし、 extends ステートメントや include ステートメントを使ってレイアウト用などのテンプレートを呼び出す際に、 そのテンプレートを ファイル名 で指定する方法の情報しか出てこない。
これでは、 ひとつのソースファイルで記述できない。
テンプレートソース文字列 を使ってテンプレートの継承を行う方法を、メモがてらまとめておく。

以下のサンプルは Flask を使ったものだが、 Django で Jinja2 を使用した場合も同じように対応できると思われる。


サンプル実装

extends タグinclude ステートメント では、 与えられた文字列のテンプレートファイルをテンプレートローダーが探し出して、 テンプレートの継承関係を解決する仕組みになっている。
Jinja のドキュメントには書かれていないが、 文字列ではなく Jinja の Template オブジェクト を与えると、そのテンプレートをそのまま使ってくれるようだ。

つまり、 あらかじめ Template オブジェクトを作成しておいて、 それを jinja_env.globalsrender_template_string のキーワード引数によってテンプレート内の引数に渡し、 最終的に extends タグに渡るようにすればよいのだ。

サンプルコードは以下の通り。

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