PowerShell で 配列をシャッフルする

コード

PowerShell で 極力簡単に配列をシャッフル (ランダムにソート) する方法。
速度や制度などはガン無視して、簡単に書けることを重視。

$shuffled = $array | sort -prop @{Exp={[Guid]::NewGuid()}}

ハイ終わり。

検証

ホントに実用的なシャッフルになっているか心配なので、実際に 0~19 のシャッフルを 2000 回行って、先頭に来た数字と、10 が来たインデックスを集計してみる。

$r = 0..1999
$r | %{ $r[$_] = 0..19 | sort -prop @{Exp={[Guid]::NewGuid()}}; }
$r | %{ $_[0] } | group | Format-Table -AutoSize
$r | %{ $_.IndexOf(10) } | group | Format-Table -AutoSize
Count Name Group
----- ---- -----
  104 16   {16, 16, 16, 16...}
   91 19   {19, 19, 19, 19...}
  111 8    {8, 8, 8, 8...}
  102 7    {7, 7, 7, 7...}
   95 18   {18, 18, 18, 18...}
  105 3    {3, 3, 3, 3...}
   95 12   {12, 12, 12, 12...}
   83 15   {15, 15, 15, 15...}
  100 17   {17, 17, 17, 17...}
   89 5    {5, 5, 5, 5...}
  103 13   {13, 13, 13, 13...}
  103 11   {11, 11, 11, 11...}
  101 10   {10, 10, 10, 10...}
  110 4    {4, 4, 4, 4...}
  100 6    {6, 6, 6, 6...}
   88 2    {2, 2, 2, 2...}
  123 9    {9, 9, 9, 9...}
   92 1    {1, 1, 1, 1...}
  107 0    {0, 0, 0, 0...}
   98 14   {14, 14, 14, 14...}

Count Name Group
----- ---- -----
  102 17   {17, 17, 17, 17...}
   93 15   {15, 15, 15, 15...}
  100 9    {9, 9, 9, 9...}
  109 18   {18, 18, 18, 18...}
   91 4    {4, 4, 4, 4...}
  104 5    {5, 5, 5, 5...}
  111 3    {3, 3, 3, 3...}
  107 7    {7, 7, 7, 7...}
   83 1    {1, 1, 1, 1...}
  106 10   {10, 10, 10, 10...}
  101 13   {13, 13, 13, 13...}
   93 8    {8, 8, 8, 8...}
  111 16   {16, 16, 16, 16...}
  101 0    {0, 0, 0, 0...}
   83 2    {2, 2, 2, 2...}
  104 14   {14, 14, 14, 14...}
  103 12   {12, 12, 12, 12...}
   98 11   {11, 11, 11, 11...}
   81 19   {19, 19, 19, 19...}
  119 6    {6, 6, 6, 6...}

だいたい 100 に収束しているし、問題ないんじゃない?

とはいえ、 Guid クラスは、一意性はある程度期待できると書かれているものの、ランダム性は特に言及されていない。
出現にパターンがある可能性もあるし、厳密にランダムである必要がある場合は、使わない方がいいかもしれない。

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スクリプト言語などから、共有フォルダにある .NET アセンブリを完全信頼で読み込む

PowerShell や IronPython などで ネットワーク共有フォルダに置かれている .NET アセンブリを読み込むと、このアセンブリのパスが実行ファイルの起動パスと異なるため、部分信頼での実行となってしまい、ファイルの読み書きなどの多くのコードが実行できない。
参考: MSDN | イントラネット アプリケーションの完全信頼での実行

一旦バイナリファイルをメモリに読み込んでから、アセンブリとしてロードするなどと言う方法もあるが、アセンブリからの相対パスなどが利用できなくなったりと、若干使い勝手が悪くなってしまう。

その回避方法として、Vista 以降限定ながら、アセンブリのフォルダをローカルにシンボリックリンクを貼って、そのシンボリックリンクを経由してアセンブリにアクセスすれば、完全信頼として実行することができる。

例えば、複数の PC で同じスクリプトを実行する様な場合、バージョンアップするときに全部の PC をもれなく更新するなど環境をそろえるが面倒だ。
このようなとき、イントラネットの共有ディレクトリにスクリプト置いて、ローカルからシンボリックリンクを通して実行すれば、更新するときはネットワーク共有のスクリプトを書き換えるだけで済み、コードも完全信頼で実行されるので、なかなか便利になる。

サンプルコード

実際に nasne の共有ディレクトリに、ファイルの読み込みを行えるコードを持ったアセンブリを作成して、読み込んでみよう。

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Award BIOS で loading operating system から先に進まない

自作 PC でのおはなし。

容量アップもかねて、バックアップを取りながら データドライブに使っている HDD を取り替えたところ、なぜか

loading operating system...

と表示されたまま止まってしまい、OS が起動しなくなってしまった

いろいろ試しているうちに、ブートメニュー (ワタシの M/B だと、起動時に F12 キー押し) からブートするシステムドライブを選択すると、問題なく起動することに気づいた。
そして問題の症状は、ブートドライブ選択時にデータドライブを選んだときと同じ状態。
これは… ブートドライブの選択が間違えられているみたい…

ということで、自動的に本来のシステムドライブをブートドライブとして自動的に選択してくれれば解決なのだが、Award BIOS の設定を探しても、HDD の中でどれを優先してブートするか の設定が見つからない。

少し悩んだ結果行き着いた解決策は、「一旦システムドライブだけ接続してブートさせる」
システムドライブだけ接続すれば、ブートドライブを間違う余地もなく、正常に起動してくれる。
そして一旦自動で選択されたブートドライブは、覚えられるのかなんなのか、次回ブート時に優先して選択されるらしい。
(ブートメニューから手動で選択した場合はダメっぽい)

そもそも、システムの入っていないデータドライブをブーとしようとして止まってしまうこと自体、なんかおかしいのだが、ちゃんと動くようになったので、とりあえずこれで良しとしよう。

※BIOS のメーカやバージョンによって、上記のかなり変わってくると考えられるので、参考にしようと考えている方は注意。

相対パスを指定して、UAC が働く「管理者として」、バッチを起動するショートカットを作る

相対パスを指定して、コマンドやアプリケーションを管理者権限で実行するような、ショートカットを作成したい。

管理者としてでなければ、ショートカットのプロパティで「作業フォルダ」を空白にしておくと、エクスプローラからショートカットを起動したときに、ショートカットの場所がカレントディレクトリ(作業フォルダ)になることを利用して、

"%ComSpec%" /C START "" "<相対パス>" [引数...]

としたショートカットを作成することで実現できる。
(一瞬コマンドプロンプトが立ち上がる問題は、「実行時の大きさ」を最小化にしておくことである程度回避可能)

ところが、ショートカットの詳細設定から「管理者として実行」を選んでしまうと、カレントディレクトリが %SystemRoot%\system32 へ勝手に変更されてしまう。
こうなると、上記のショートカットでは %SystemRoot%\system32 からの相対パスを開こうとするため、意図した動作にならない。

このため、 UAC を起動させる ものと、カレントディレクトリの情報を渡す ものの 2つのショートカットを作成することで実現させる。

START コマンドを使うので、内容を理解する場合はこのコマンドのヘルプをよく読み込んでおくと良いかも知れない。

START ["タイトル"] [/D パス] (中略) [コマンド/プログラム] [パラメーター]

    "タイトル"  ウィンドウのタイトル バーに表示するタイトル。
    パス        開始するディレクトリ。

    コマンド/プログラム
                内部コマンドまたはバッチ ファイルの場合、コマンド プロセッサ
                は cmd.exe の /K オプションを使用して実行されます。
                これは コマンドの後でもウィンドウが残ることを意味
                します。

                内部コマンドまたはバッチ ファイルではない場合、そのプログラム
                はウィンドウ モードのアプリケーションまたはコンソール
                アプリケーションとして動作します。

   パラメーター
               コマンド/プログラムに渡すパラメーターです。

UAC を起動させるショートカット

まずは、指定した プログラム/コマンド を パラメータ付きで 管理者として実行するショートカットを作成する。

以下の様にプロパティを設定したショートカットを作成しよう。

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リモートデスクトップ時に、バッチでサーバ側のPCをスリープさせる

リモートデスクトップとかやっていると、WoL で遠隔起動はできるのに、コマンドプロンプトにも PowerShell にも、(休止じゃなくて)スリープができるコマンドがなくて困る。
そんなときに、Windows7 以降で標準搭載している PowerShwll を使って、Win32API を直呼び出しして、休止する方法をご紹介。

使い方はとっても簡単。
下記の一行を hoge.bat fuga.cmd などと、適当なバッチファイルにして保存するだけ。
後はダブルクリックすれば、その PC をスリープ状態にできる。

@echo (Add-Type TempClass -Member '[DllImport("powrprof.dll")]public static extern bool SetSuspendState(bool Hibernate,bool ForceCritical,bool DisableWakeEvent);' -PassThru)::SetSuspendState($false,$false,$false) | powershell -c -

呼び出している Win32API については、MSDN の記事を参照: SetSuspendState function (Windows)
「SetSuspendState を呼び出す C# の関数を、PowerShell でコンパイルし、PowerShell から呼び出すようになっているコード」を、コマンドプロンプトで echo し、実行コマンドとして PowerShell にパイプで渡しているだけだ。

やってることはめんどくさいが、Windows7 以降なら追加のツールのインストールとかも必要なくすぐに作れるのがミソ。
PowerShell + Add-Type は本当に何でもできるから困る。

ちなみに、ちまたで見かける

shellrundll32.exe PowrProf.dll,SetSuspendState 0,1,0

とか言うのは間違った使い方だ。
Rundll32.exe の仕様 を見ればわかるとおり、このアプリケーションは、特定のプロトタイプに従った関数を呼び出すためのもので、任意の関数を呼ぶためのものではない。
上記のような呼び出し方をすると、実際には

   hwnd = (parent window handle)
   hinst = HINSTANCE of PowrProf.dll
   lpszCmdLine = "0,1,0"
   nCmdShow = (whatever the nCmdShow was passed to CreateProcess)

としたうえで、

   SetSuspendState(hwnd, hinst, lpszCmdLine, nCmdShow)

という呼び出しをしていることになってしまう。
これはもちろん SetSuspendState の本来の引数である (BOOLEAN Hibernate, BOOLEAN ForceCritical, BOOLEAN DisableWakeEvent) の bool 値3つに換算すると、(true, true, true) となるため (hwnd, hinst, lpszCmdLine いずれも 0 にならないj)、意図したスリープ状態にならない。
それどころか、イベントやタイマ、WoL から起動できなくなったりする為、Rundll32.exe を使うのは避けた方がいいだろう。

SetSuspendState に限っては、呼ばれる関数に対して呼び出す引数の数(正確には引数の数ではなく、引数の合計サイズ)が多いので問題にはならないが、場合によってはメモリ破壊を引き起こすこともあり得るので、 Rundll32.exe の扱いには注意が必要だ。

Windows コマンドプロンプトで、パイプでつないだコマンドの終了コードを取得

パイプにつないだとあるコマンドの終了コードを読みたい。

しかし、パイプ後の %errorlevel% の中身は、パイプ先の最後のコマンドの終了コードになる。
また、パイプの中身は独立したプロセスになっているようで、この中でいくら環境変数の設定を行っても、消えてしまうのだ。

…となっては仕方ない、いったん一時ファイルに書き出した後、その値を読み出すしかない。

set tmplog=%TEMP%\errlv_%DATE:/=%%RANDOM%%RANDOM%.log
(cd d:\nonexist & call echo %^^errorlevel% ^>"%tmplog%") | sort
for /f "usebackq" %A in ("%tmplog%") do echo result %A
del "%tmplog%"

パイプの呼び出し時と、all echo 時、そして実行時の 合計 3回 環境変数の展開が行われるので、最初の2回分を キャレットで回避しているのがミソ。

ちなみに、cd d:\nonexist は、フォルダが存在しない場合に errorlevel が返されるのを利用したもので、 sort はパイプで文字を受け取るデモになっている。(一行だけなので意味は無いけど…)

ただし、バッチファイルに書くときは、以下の様に % を重ねて書かなくてはならないので注意。

set tmplog=%TEMP%\errlv_%DATE:/=%%RANDOM%%RANDOM%.log
(cd d:\nonexist & call echo %%^^errorlevel%% ^>"%tmplog%") | sort
for /f "usebackq" %%A in ("%tmplog%") do echo result %%A
del "%tmplog%"

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64bit 環境で AutoHotkey の ThumbRemap を動かす

タッチパッドの革新的な操作感を提供する、 ThumbSense というソフトがあるのだが、これには中クリックを実現できない欠点があった。
そこで、AutoHotkey を利用して、スクリプトで自由にキーを割り当てつつ、 ThumbSense の機能を実現してしまおうという、 ThumbRemap.ahk というものが存在する。
(オリジナルの配布もとは既に無くなっており、ミラーサイトで配布中 → 残念ながら、ミラーサイトからは拾えなくなってしまったようだ。 ただ、 元サイトの Wayback Machine で拾える模様

これ自体もなかなか古く、最新の 64bit OS で 普通に AutoHotkey を導入してしてもおそらく動かないだろう。

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System.Data.SQLite でどれをインストールするべきか

ちょっとした宣伝:

NuGet パッケージマネージャを使う場合については、別途

の記事にまとめている。

以下、本題。

メモ: 内容が 2012 年当時のものなので、 引用元の文章がすでになくなっていたりするが、 内容的には問題ないはずだ。

System.Data.SQLite を導入する

SQLite の ADO.NET アダプタである、System.Data.SQLite。
単なるラッパではなく、SQLite 自体もパッケージに持っているので、別途 SQLite をパッケージに含めなくても良いのが利点。
しかも、ライセンスが Public Domain であるのが、非常に使い勝手が良い。

注意: 詳しくは System.Data.SQLite の 著作権表記 を読んでほしいが、"System.Data.SQLite.Linq" と "System.Data.SQLite.EF6" については、ソースコードの一部が Ms-PL ライセンスとなっている。
Ms-PL ライセンスとなっている SQL Generation ディレクトリ のソースは、public domain と明示されているものをのぞくと、すべて copyright (c) Microsoft Corporation と書いてある。 ビルド済みバイナリには Microsoft の著作権表記などが出てこないため、バイナリ配布であれば Public Domain と書かれたライセンスに従えば良いので、特に何も気にする必要はなさそうだ。 ソースコードを配布する場合は、上記ソースコード先頭などに書かれているの著作権表記等の部分をそのまま消さずに表示しなくてはならない点に注意すべきだろう。

さて、いざ使おうとダウンロードページに飛ぶと、それはもうすごい数のパッケージが配布されている。

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音量をノーマライズ(ゲイン調整)して、ATRAC 形式で取り込む

いつもとはちょっと違う話題を。

WALKMAN や LISMO! で、ギャップレス再生をさせるために ATRAC 形式で取り込ませたいのだが、x-アプリ からの取り込みでは、音量の均一化をできない。
MP3Gain や、AACGain などのように、ロスレスで音量を均一化するソフトがあればよいのだが、残念ながら、ATRAC には存在しない模様。
どうせ取り込む前の1回だけなのだから、1回ぐらい不可逆変換してもいいじゃん、と言うことで、WaveGain を使って、 Wav の段階で音量を均一化して、x-アプリに取り込ませる方法をご紹介。

# ちなみに普段は、Nero 使って aac に変換し、AACGain でノーマライズしてから、x-アプリ に取り込ませている。あとからほかのツールに移行する可能性を考えると、直接CDからツールの独自形式で取り込ませるのはできるだけ避けたいから…
# ちなみに、WALKMAN 側に「ダイナミックノーマライザ」という機能もあるが、これは曲中の強弱までノーマライズしてしまうのでかなりイマイチ。

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[WPF] ウィンドウのリサイズが終了するまで、コントロールのリサイズを行わない方法 その2

間が開いてしまったが、ウィンドウのリサイズが終了するまで、コントロールのリサイズを行わない方法 その1 の続き。

このままだと、描画されていない部分が黒く残ってしまい気持ちが悪いので、レイアウトを行わない場合でも、ViewBox を使ってスケーリングして表示してみる。

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